世界科学館サミット(SCWS)は3年に一度、世界各地域の科学館ネットワークとそのパートナーが一堂に会する国際会議です。2014年の第1回はヨーロッパを代表してベルギーの科学館Technopolis®で開催され、世界の科学館とそのパートナーがよりよい社会を目指すための行動指針である「メヘレン宣言」を採択しました。このメヘレン宣言を継承しつつ、第2回となる2017年は、アジア・太平洋地域を代表し日本科学未来館にて開催しました。
現在地球規模で起きている多くの課題を乗り越え、豊かな未来を実現していくためには、さまざまな業界が協力することが不可欠です。SCWS2017では、科学館業界が社会のなかで果たすべき新たな役割について、科学者や教育関係者のみではなく、政策立案者、国際機関、産業界、市民社会の代表者など、より広い範囲の方々と議論を重ね、具体的な施策を実現するための新しい協力体制を構築しました。
“世界をつなぐ-持続可能な未来に向かって”
(Connecting the World for a Sustainable Future)
毛利 衛
(SCWS 2017国際組織委員会委員長・日本科学未来館館長)
SCWS2017国内組織委員会は、外部委員で構成された、SCWS2017の運営・計画・活動方針に関する助言・指導をする組織です。
SCWS2017国際有識者委員会は、科学館をはじめ、経済、文化、政治、教育、メディアなどの多様な分野を代表する有識者の方々から構成される委員会です。いずれも、SCWS2017の取り組みにご賛同くださった方々で、SCWS2017の開催やミッションについて、広く世界に発信していきます。
SCWS2017国際組織委員会は、世界中の科学館ネットワーク代表者により構成されたSCWSの最高意志決定機関で、テーマや内容を決定します。
日本科学未来館は、いま世界に起きていることを科学の視点から理解し、私たちがこれからどんな未来をつくっていくかをともに考え、語り合う場です。
ここにあるのは、自分自身で触れ、楽しむことのできる常設展や企画展のほか、実験教室やトークイベントなど多彩なメニュー。科学コミュニケーターと意見やアイディアを交換しながら、日々の素朴な疑問から最新テクノロジー、地球環境、宇宙の探求まで、さまざまなスケールで現在進行形の科学技術を体験することができます。